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物価上昇と賃料値上げ
こんにちは。不動産鑑定士の三原です。
皆さまはお花見はされましたか?
今年も見事な桜の満開でしたね。
さて、今回は、物価上昇と不動産賃料についてのお話です。
まず物価について。
コロナ禍のマネー政策、ウクライナ情勢を端にする資源高等によって、これからの日本は、どんどん物価が上がるでしょう。
物価上昇とは、すなわちインフレ(=お金の価値が下がること)です。
ところで、不動産はインフレに強いと言われます。
お金の価値が下がっても土地資産は残るからです。
仮に、この先10年間、年率3%で物価上昇が続くと予想します。
計算上、10年後は3割以上の値上がりが見込めます。
具体的には、今3,000万円の土地が、10年後は4,000万円になるわけです。
そうなれば、土地を持っている人は、売却を急ぐ必要はありませんね。
次に、賃料について。
実は、不動産賃料の見直しについては、大変厳しい現実が待っています。
土地価格が上がっても賃料は値上げが難しい場合が多いからです。
いったん他人に不動産を貸し出すと、賃料改定が難しくなります。
借り手側は、借地借家法によって手厚く保護されているからです。
したがって、今後は、賃料をめぐる争いが増えるでしょう。
トラブルを未然に防ぐためには、定期借家などの契約形態を検討することも一つです。
以上、今回は、物価上昇と不動産賃料についてのお話でした。
▼撮影場所/東京日本橋・さくら通り